【ムジカフェリーチェとは】
ムジカフェリーチェとは、イタリア語で“幸せな音楽”という意味です。
演奏を聴いて、少しでも幸福な気持ちになっていただきたいという願いを込めています。
私たちは、古代ギリシャの楽器「プサルタリー」をメインに、アイリッシュハープ、ギター、グロッケン、鍵盤ハーモニカなど様々な楽器を組み合わせて演奏している、茨城県在住、アマチュアの母娘トリオです。
幼稚園・保育園、小学校、病院、介護施設等や、各種イベントでの演奏、ジョイントコンサートへの出演等、ご依頼承ります。
主に茨城県南地域で活動しています。
【メンバー紹介】
・kaori(代表)…ハープ・グロッケン・鍵盤ハーモニカ・編曲担当
・kanako …プサルタリー担当
・seiko …ギター担当
【プサルタリーとは】
― 形状・奏法・音 ―
プサルタリーは三角形の木に弦を張った弦楽器です。
他の弦楽器のように、馬毛の弓や、爪で弾いて演奏をします。
こちらの写真のものではスチールギターの弦を使用していますが、ピアノ線のプサルタリーもあります。
弓奏の時には側面にあるピンとピンの間を弾きます。
向かって右側がピアノでいう白鍵の音、左側が黒鍵の音になっています。
弾奏の時は下部の弦を爪で弾きます。
ギターやヴァイオリンのように1弦でいくつもの音が出せる仕組みではなく、ピアノやハープのように1弦につき1音が鳴る仕組みです。
写真のプサルタリーの場合は5オクターブまで出せるので、60本の弦が張ってあります。
その為、初心者でも正確な音程で奏でることが可能で、手軽に音楽を楽しめる楽器です。
しかし弦の数が多い中型のプサルタリーはチューニングに時間がかかるのが難点とも言えるでしょう。
繊細で哀愁を帯びたその音色は、アイリッシュハープや鍵盤ハーモニカ、ギター、グロッケンなど他の楽器との相性が良いので、ムジカフェリーチェではそういった楽器と組み合わせて演奏活動を行っております。
プサルタリーは、ボードプサルタリー(Bowed psaltery)や、サルテリー、プサルターなどの名前でも知られ、世界に愛好家がいます。
― 起源・歴史 ―
プサルタリー(Psaltery)は、ギリシャ発祥の古楽器だといわれています。
語源はギリシャ語の弦楽器(Psalterion)や爪弾き(psallo)に由来する言葉※1ですとか、
指で弾くというギリシャ語(Psallein)から派生した言葉でハープを意味していた※2など、諸説あります。
※1 プサルタリー普及協会より一部抜粋。
※2 Wikipedia「プサルタリー」より一部抜粋。
語源からも見てとれるように、もともとは指で弾くものだったようです。
古い聖書や宗教画などでは、プサルタリーの起源とみられる台形のハープのようなかたちをした楽器を確認出来ますが、様々な楽器に進化してゆく中で現在では初期の構造は失われてしまいました。
ハンマーで叩く打楽器は「ダルシマー」となり、鍵盤機構をつけた鍵盤楽器は「ハープシコード」となったそうです。
弓で弾く形式になったのは20世紀に入ってからドイツで発明されたそうなので、起源は古いけれども割と近代の楽器ともいえます。
一度失われてしまった楽器ですが、プサルタリーは三角の形の弓奏楽器として定着し、現在では世界各地の人々に愛されています。
そして今なお、楽器の可能性を模索する人々によって研究され続けています。